「巣」の臨書
私なりの注意点、一画・二画・三画の三つの点、三画目の点が割と前の二画と同じ調子で普通に打つと平凡なものとなって「巣」の文字全体の規模を結果的に小さくしてしまう。五画目の動き、調子にのってあまり筆圧をかけ過ぎると、右への動きに無理が生じ、六画目七画目の動きが雑になってしまって空間を濁ったものにしてしまう。高く入りながら筆はズレなく、楽に締まりながら次への動きを俯瞰する余裕をもちたい。呼吸の振幅を充分に意識しつつ、八画目の横画への動きへとつなげたい。やわらいだというか、ゆたかに筆先と紙面との感触を感じつつ、九画目の縦画につなげたい。縦画は手首を柔軟に、引く筆にならないように抑揚を保たせて進めたい。縦画、最終のところが締まって立ち上がりたい。